ヨーロッパでは雇用パターンや駐在員の期待が変化しているため、海外駐在員に対して効果 的な医療サポートを提供することは、ますます難しくなっています。
PIB Employee BenefitsとCigna Healthcare主催で最近行われたウェビナー「ヨーロッパにお ける異文化医療と現地のコンプライアンス」では、業界の専門家が一堂に会し、日本人海外 駐在員をサポートする際に人事部門やグローバルモビリティチームが直面する課題、特にヨ ーロッパ各地で文化に適合しつつ現地規制に準拠した医療サポートの提供について議論しま した。
このウェビナーでも取り上げられたとおり、ヨーロッパでは現在、雇用動向に大きな変化が 生じています。日本人永住者を含む現地採用がますます重視されており、これはローカライ ゼーションへの動きが高まっていることを示しています。海外駐在員は依然として重要な役 割を担っていますが(特にロンドンのような金融サービスの拠点)、一方で、たとえば東ヨ ーロッパなどの他の地域では、短期の単身赴任に依存する傾向が続いています。
サポート向上のためのテレヘルス(遠隔診療)活用
もうひとつの大きな進展が、テレヘルスサービスの急速な普及です。新型コロナウイルスの 大流行以降、テレヘルスの利用が10倍以上に増え、これまでにない利便性とスピードを実 現しています。テレヘルスサービスは、診療、処方箋、治療前のアドバイスを日本語で受け られることから、日本人駐在員にとって非常に有用です。テレヘルスソルーションの道隆は 、医療へのアクセスを向上させるだけでなく、文化的・言語的なギャップを埋める上でも役 立ちます。
若年層駐在員の期待を理解する
こうした進展があるにも関わらず、若年層の日本人従業員は、海外赴任を敬遠する傾向があ ります。彼らが抱える主な懸念として、家族のこと、文化・言葉の壁、慣れない医療制度、 帰国後のキャリアプランについての不確実性などが挙げられます。こうした課題に対処する ために、若年層の社員たちは、明確に定義された役割や目的、認められたスキルを伸ばす機 会を求めています。
雇用者向けのベストプラクティスの強化
海外赴任を効果的に管理するためには、業務範囲や期待される成果を定義するだけでは不十分です。雇用者は、特に赴任期間が数年に及ぶ場合、包括的なアプローチを取る必要があります。これはつまり、特に医療へのアクセスに重点を置きながら、駐在員とその家族向けに総合的なサポートを提供し、現地の規制を遵守するだけでなく、文化的な希望や期待を配慮することを意味します。文化的背景を考慮したサポートを提供することで、雇用者は、赴任生活全体の質を大幅に高め、チーム内で信頼と自信を育み、医療ニーズを更に超える安心感、そして「大切にされている」という感覚を高めることができます。