職場におけるウェルビーイングの変化

従業員の健康を守ることは、国内勤務か海外勤務にかかわらず、十分に考慮すべき要件となっています。これを確実にフォローすることによって、従業員自身はもちろん企業業績にも大きな利益をもたらすことが可能です。 だからこそ、医療従事者は現代のウェルビーイングについてよく理解することが重要となります。

私たちは皆、健康が重要であることよく理解しています。それは職場環境の内外において日々の生産性を高め、成果を得るための鍵となります。それを裏付けるデータは非常に大きな規模で得られています。マッキンゼー報告書によれば、「過去1世紀において先進国の経済成長の約3分の1は、世界各地の人々の健康の改善に起因している可能性がある」ことが強調されています1。また、最近の数年間に実施された研究では2、健康は教育とほぼ同程度に収入の増加に寄与していることが明らかになっています。
Cigna Healthcareが最近実施した国際健康調査3によると、人事部長のうち65%が健康保険が人材の誘致に重要な役割を果たしている、63%が従業員の忠誠心を高めるために重要である、3分の2 (66%) が健康が企業文化を強化する、とそれぞれ回答しています。 このように、健康を第一に考えることがビジネスにおいてプラスの影響を与えるのは間違いないのですが、では「健康」とは?

現代のウェルビーイングと「活力」
これまで従業員のウェルビーイングといえば、ジムの会員になること、フルーツボウルのレシピ採用、運が良ければ毎週のマッサージサロンへの訪問などによって考慮されていました。今日では、コロナ禍の時代にそうした志向が強化され、精神的な健康と身体的な健康の関連性が高まり、重要になっています。ウェルビーイングには、あらゆることが含まれます。それはさまざまな形態にありますが、むしろ前向きにウェルビーイングを目指す道のりには多様な展開をみることができます。その場合、ある人にとって精神的緊張を引き起こすものは、別の人にとってはそれが異なる可能性が高いのです。ただし、繰り返し認められるテーマとなるようなケースがいくつか挙げられます。たとえば、ロックダウンで隔離されたことで孤独感の影響が表面化し、これが引き起こす精神的ストレスが身体症状として現れるようなケースが考えられます。経済的な懸念もストレスの原因として一定の時期に取り上げられるケースも考えられます。この場合には、精神的なものに加えて身体的な状態にも広い範囲で影響を及ぼしている可能性があります。

簡潔に言えば、前向きの健康とウェルビーイングとは、潜在的な要因を軽減することであり、それは明白な要因ではないように思われるかもしれません。しかし、従業員に対する責任を負う者として、雇用者はウェルビーイングを確保するための準備がぜひとも必要となります。いずれにせよ、良好な状態を得るための最善の解決策となるのは、そうした健康に関連する問題を抱えないこと。これが予防的ケアがきわめて重要となる理由です。 医療従事者の中には、総合的な健康へのアプローチの考え方が長い間深く根付いています。Cigna Healthcareの事例では、健康へのアプローチとして人々が健康で生き生きと暮らすために必要な活力を重視しています。健康に関して、次の8つの側面が考えられます。すなわち、社会的、職業的、経済的、知的、身体的、精神的、感情的、環境的な側面が考慮されます。 Cigna Healthcare Vitality Studyからこうした側面から健康状態を継続的にモニタリングすることで、Cigna Healthcareが文化的に適切となるサービスを継続的に提供します。 そうしたサービスは、今後も現行の勤労者に確実に適合するものとなります。 Cigna Healthcareの最高医療責任者であるStella George博士は、2023年に実施された調査で次のように報告しています: 「健康とウェルビーイングは、これまで以上に複雑性を含むようになっていることは明らかです。 個人として、また雇用者としても、私たちは人々が生活する環境全体を考慮していく必要があるでしょう。 ただしその場合、相互に関連するあらゆる側面と弱点が認められます」

ウェルビーイングへのサポートにおいて変化する側面
予防的ケアは、すべての雇用者が考慮すべき総合的なアプローチの一部をなすものです。それは、勤労者が世界中のどこにいても、ウェルビーイングに影響を及ぼすようなことが発生した場合に備えて雇用者がサポートが受けられるような枠組みを整備することにほかなりません。予防的ケアでは、テクノロジーが大きな役割を果たします。リモート診療はコロナ禍以前から実施されていましたが、こうした環境の変化によってリモート診療は急速に採用されるようになり、今や多くの勤労者がこの診療システムを利用するのが当たり前になっています。Cigna Healthcareでは、日本語対応のリモート診療サービス利用できる体制をとっています。このため、従業員は必要なときにいつでもサポートや助言を得ることが可能となっています。

Cigna Healthcareはこのほか、従業員がデジタルハブを通じて自分の自己啓発プログラムを管理することもできます。このデジタルハブでは、母国語(日本語を含む)で自分のペースでインタラクティブな学習モジュールを受講できます。

情報は健康を維持するための重要なカギとなりますが、その情報をよく理解し、世界の地域を問わず、日々の生活に変化をもたらすために支援を行うことも重要です。
や健康に対して、単に傷口にバンドエイドを貼るという解決策しかないという時代でありません。もっと複雑な要素を含んでおり、場合によっては健康やウェルビーイング不良であっても回避することが可能です。画一的な解決策では健康を維持することは不可能であること、そして個人としての各従業員はそれぞれ個別のニーズを持っていることを理解している限り、デジタル時代においては容易に取得できる情報やサポートによって、雇用者が責任を負わねばならない従業員のウェルビーイングのニーズを満たすことが可能となります。ウェルビーイングは、過去に考えられていた領域よりもはるかに広範囲で複雑なものとなっているかもしれません。しかし、これまで以上にさまざまな情報やインテリジェンスが利用できるようになった現代では、それを管理できるようになっています。それを実装するための高度なテクノロジーと組み合わせることで、私たちはこれまで以上に有利な立場で、より幸せで生産性の高い労働力を提供できるようになります。

これが意味するのは?
従業員のニーズが変化したことにより、適切な方法で従業員をサポートすることで業務成果を向上させることが可能となります。したがって、適切な福利厚生プロバイダーを選択することがきわめて重要です。その場合、雇用者が熟考すべき問題が多数認められます。たとえば、従業員の「活力」を考慮しているでしょうか?実質的に統合されたソリューションを提供しているでしょうか?継続的にモニタリングし、世界各地での労働力の動向を把握していますか?従業員の勤務地域と出身国の文化の違いを理解していますか?

世界各地で勤務する従業員の健康に影響を及ぼす可能性のあるさまざまな変動要因に対応して、彼らの労働力をサポートできますか?なぜウェルビーイングを理解することが重要なのか?この理由としては、自国での物事の進め方に熟知している日本人が海外に赴任する場合、異なる国、異なる文化、異なるウェルビーイングの価値観から生じる問題に容易には適応できないケースが多いことが挙げられます。したがって、日系多国籍企業にて健康と活力の利益を生み出しながら、各勤務地での文化的な違いを認識福利厚生プロバイダーを確実に選択するようにしてください。

1 健康、人間の生産性、長期的な経済成長
2 健康と経済成長: 調査結果と政策への影響
3 国際保健研究2024